グルメ/ワイン

トリノは歴史の長いエレガントな町ですが、若々しくトレンディな面も持っています。夜友人たちと会って、夜遅くまでワインを飲んだり踊りに行ったりする場所が、町の中心にたくさんあります。特にクアドリラーテロ・ロマーノ地区、ムラッツィ地区などです。 トリノには、1786年に始まり今でも引き継がれている、夕食前の“アペリティーボ”と呼ばれる習慣があります。町の中心部やポー川沿いのバール、エノテ カなどで、食前酒と一緒にサラミやチーズなど様々な種類の、ピエモンテ独特の、あるいは世界各国の軽食を楽しむというものです。さらに、ピエモンテは 450年も前からチョコレートを生産しており、有名メーカーや小売りのチョコレート店が州内に数多くみられます。 チョコレート王国とも言われており、1559 年、エマヌエレ・フィルベルト・ディ・サボイア公爵が初めてカカオの種を当地に持ち込むと、チョコレートはこのアルプスの麓の地域に住む貴族の流行の飲み物になりました。 800 年代、カミッロ・ベンソ・ディ・カヴール伯爵に愛されたビチェリン(チョコレート、コーヒー、ミルククリームを混ぜた飲み物)が作り始められ、トリノでは 無数の菓子屋がジャンドゥイオッティ、プラリネなどのチョコレートを製造し、ジャンドゥイアペーストやマジパン、リキュールで香りつけされた洗練されたお 菓子を販売し始めました。グリッシーノはトリノの特産物です。1679 年、トリノにて、アントニオ・ブルネーロが生み出したといわれています