そ の美しさと温和な気候によって、遠い昔から観光地として親しまれてきたイタリア第2の湖、マッジョーレ湖は、近年、湖畔を飾る歴史的な別荘や庭園の価値が 再発見され、新たな注目を浴びています。これらのうちいくつかはホテルやB&Bとして使われており、歴史と伝統を持つホテルやウェルネスセンター と並ぶ新たな選択肢となっています。マッジョーレ湖のハイライトは、やはり湖水に浮かぶボッロメー諸島です。3つの島々は、2000種類に及ぶ植物によっ て構成された美しい庭園芸術によって、ヨーロッパ中に知られています。ピエモンテ州側の湖畔に位置するアローナには、ニューヨークの自由の女神像に続き、 世界で二番めに大きい立像である聖カルロ・ボッローメオ像が立っています。カンネロ・リヴィエラの沖合いには、マルパーガと呼ばれる、中世に築かれた城塞 島が浮かんでいます。
オルタ湖の風情に満ちた景観は、ゆっくりと湖畔を散策するのにぴったりです。是非訪ねたいのは中心地であるオルタ。手工芸品店、地元産ワインや食材の店な どが軒を連ねる狭い路地や階段が、バロック様式の教会や塔へと続いています。湖のシンボルともいえるのが、サン・ジュリオ島。4世紀に聖ジュリオが設立し た教会は、州内のロマネスク建築の中で最も重要なもののひとつです。
そして、ヴェルバーノ・クジオ・オッソラ県におけるFIPSAS(イタリアスポーツフィッシング&ダイビング協会)の拠点となっているメルゴッツォ湖は、 ウォータースポーツやフィッシングを楽しむにはうってつけの場所です。ピエモンテ州湖水地域の魅力は、リラックスと静けさだけではありません。イタリアで 最も広い野生保護区であるヴェリア・デヴェーロ自然公園をはじめ、モッタローネ自然公園、ラゴーニ・ディ・メルクラーゴ自然公園など、トレッキング、登 山、フリークライミングといったアウトドアスポーツを存分に楽しめる場所も枚挙にいとまがありません。トレッキングを愛する人なら、フォルマッツァ峡谷の シンボルともいえるトーチェの滝は見逃せません。145mの高さから流れ落ちるこの滝は、ヨーロッパで最も壮大で美しい滝のひとつと言われているのですか ら。
マッジョーレ湖、オルタ湖、ヴィヴェローネ湖、アヴィリアーナ湖、カンディア湖は、ウィンドサーフィンやヨットといったスポーツアクティビティの拠点であ ることはもちろん、音楽イベントや国際フェスティバル(代表的なのは、ストレーザで7月17日から9月15日まで開催される音楽週間)の宝庫でもありま す。そしてさらに、現代的なホテルを備えた国際会議施設は、豊かな自然の中でのリラックスしたビジネスミーティングの機会も保証しています。