ご紹介/地理 - グルメ/ワイン
イ タリア料理において最も重要な州のひとつであるピエモンテは、白トリュフをはじめとするきのこ類、ヘーゼルナッツ、カステルマーニョやロビオーラなどの チーズ、バローロ、バルバレスコに代表されるワインなど、豊かな高級食材の宝庫です。すべての地域、すべての峡谷が自慢の地域産品を持っています。
サヴォイア家の伝統が受け継いだ料理の文化は、スローフード運動や食科学大学といったムーブメントも生み出し、ピエモンテ州を食文化の歴史と伝統、古くか ら伝わるレシピや食材を守り、次の世代に受け継ぐための牙城としています。事実、守り受け継ぐべきものは少なくありません。白トリュフ、9 つのDOP(原産地統制呼称つき)チーズ、ヘーゼルナッツの貴重品種トンダ・ジェンティーレ、45のDOCワインなど、ピエモンテ州はテーブルを飾る主役 の故郷であり続けているのです。
イタリアで初めて遺伝子組み換え作物の栽培を禁止するなど、食材の生産プロセス全体に最も深い注意を払っている州のひとつであるピエモンテは、非常に幅広 く上質な食材を産出しています。大食漢の食欲にも十分応えるメニューは、肉からスタートします。牡牛とマーガレットの花を組み合わせたマークが、地元の業 者によって飼育・屠畜された肉のシンボルです。中でも白い毛とコレステロールの少ない肉質で知られるピエモンテ種の牛は特別。ボッリート・ミスト、カル ネ・クルーダ・バットゥータ・コン・コルテッロ(生肉を包丁で叩いたタルタルステーキの一種)をはじめ、クネオ県のカルーで毎年開かれる去勢牛祭り Fiera del Bue grassoで提供される典型的な地元料理の主役も、もちろんこのピエモンテ種です。
バローロ、バルバレスコを代表とする名産ワインの数々。ピエモンテは45ものDOC(原産地統制呼称)、さらには14のDOCG(上の2つに加えて、アス ティとモスカート・ダスティ、ブラケット、ガヴィ、ガッティナーラ、ゲンメ、ロエーロ、ロエーロ・アルネイス)を擁しています。